金色(こんじき)の波ゆらす
時渡る 彷徨い人
永き旅路の果て
輝く月へと還る
いとしき 日々は過ぎて
懐かしい郷に馳せる想い
遠く近く肌を撫ぜる
たゆたう淡い導き
安らぎの地は遠く彼方
送り火の示す先へ
この夜よどうか明けないで
迷い道の晴れるまで
果て無き 天(そら)を抱き
響きあう永久(とわ)の調べ
綻ぶ花にも似て
優しき色に染め抜く
鎮める詞(ことば)遠く響く
今はただ深く眠れ
欠けた月はやがて満ちゆく
出会い別れ 繰り返す
眠れる心遠く高く
明(あか)き陽の昇る空へ
この夢よどうか醒めないで
目覚めの鐘 鳴り響く