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男の子ならわかるだろう
背のびをしたって
見えないとこにゃ
でかい宇宙があるんだと
信じていた日の尊さが
高い塀をこえたむこうに
宇宙があると話を聞いて
飽きることなく夢を見た
星の数だけ夢を見た
欲しいのは何気ない暮らし
そんな風になりたくはないなど
皆で笑ったのに
30年経ちやこの有様さ
君もいつかはわかるだろう
あの頃がどれだけ尊いか
欲しいのは何気ない痛み
そんなものは本当はいらないよ
今でも信じている
あの塀のむこうに何かがあると
きっと君なら笑うだろう
あの頃と変わってないのねと
今日はあれから30年
背のびをせずとも
すべてが見えた
思った通り何もない
からっぽの宇宙がそこにある
からっぽの宇宙はそこにある