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正面に夕陽が堕ちた
帰り道の上に堕ちた
紅く燃え上がっていった
両足は疎んでいった
影は背後に廻って僕を楯にした
本当はこの影みたいに蹲って
誰かの足にしがみついていたい
炎は黒みを帯びた
鬼の姿に変わった
喰らいたいなら喰らわれてやる
この心も喰らわれてやる
頭上高く舞って覆い被さる
足元に転がった自分の影を
昇れ 明日が昇らなくても
鬼が喰らうか先に貫くのか
勝ち目は無くとも足を踏み出した
例え此処へ戻れなくても