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幻想話の暴走
飛び込んだ事故の彼方から
単身で僕は気が付いた
反面、彼女は失踪
繰り返した伴侶の会話の温度は
簡単に脳裏で憎悪になって
その瞬間意識の高揚
気の遠くなる程の量の
計算で頭が詰まって
これが「人体組織の変貌」
冴えきった目の配色がなんだか
怪物じみてないですか
脳汁治まらない 細胞が知ろうとする
真夏日を描いた 赤、白、青の幻想
解剖で血に塗れた手を取ってよ
きっと君はまだあの夏の温度に
縛られてるんだ
「僕はまだ正常さ」
大丈夫、君以外を××してでも
すぐ助けるから
数年余りの研究
その精度は人類進歩の
数世紀分もの成果になった
幻想理論の究明
あの数奇で妙味で
どうしようもないような
空間はどうにも厄介そうで
あれは空想世界の存在?
物語の「中身」の様で
非現実じみていたんだ
ただ単純科学は聡明
あの時と同じ様に描いてやろう
「君と、僕のように」
絶対に許さない 明るい未来なら
あの日から、もう全部奪われてしまった
存在を確かめる様に今日もまた
実験を始めよう カウントダウンで
あのドアを さぁ、もう一回開こうか
「ねぇ。次は君の番だよ。
うまく逃げられるかな?」