東京での、佐藤竹善、中西圭三、露崎春女（現Lyrico）、平井堅、Michicoのレコーディングは本当に一同に会し、一緒にスタジオで行ったもの。もちろんマイクに向かう際は個別だが、同時刻に集合して「ここは誰々で、次は誰々ね」なんて皆でワイワイ話し合いながら行うセッションはとても楽しかった。吉田美奈子さんだけスケジュールが合わず、後日のレコーディングとなってしまったのが残念だったが。
今剛のペダル・スティールやcobaのアコーディオンなど日本人ゲストが多数参加したが、アルバムを通して聴くとやはり「Londonの音がしてる」としか言いようがない。歌詞がすべて英詞というのは大きな理由ではなく、それよりも、やはり生リズム隊のフレージングとか、全体に鳴るChoirのアプローチとかで、そう感じるのだろう。あと、やはり音色かな・・・
ミックスは全曲LondonのOlympicスタジオ。ストーンズでおなじみのスタジオだが、僕にとってはLena HORNE＋Phil WOODSの名盤がすぐ思い浮かぶ、いずれにしても名門中の名門スタジオだ。収録されなかった曲もふくめ20曲近くをもフィニッシュした。今でも未発表曲は残っている。マスタリングはNew YorkのHerb POWERS Jrによる。
2000年9月の発売に合わせて、Shiro's Family、Freedom Choirが総勢15名で来日。大阪ブルーノートは露崎春女（現Lyrico）を、名古屋ボトムライン、東京スィートベイジルでは伊東たけしをゲストに迎えてライヴを行った。
このアルバムのキャッチフレーズは「There's Greater Soul」。