「ドブネズミみたいに美しくなりたい。写真には写らない美しさがあるから」<12>。簡素な言葉で物事の、社会の、そして人間の真実をぐっさりと射抜いてしまう歌詞とシンプルでタイトなバンド・サウンドによって、多くのミュージシャンたちにあまりにも大きな影響を続けるフォーピース・ロックンロール・バンドの、まさに衝撃のデビュー作。歌詞ばかりが注目されがちな彼らだが、その楽曲もかなりの高品質。また、ボーカル・甲本ヒロトの性急感とせつなさを同時に吐き出す声も、恐ろしいほどに魅力的だ。