前作『深海』から約半年を経て発表。
この作品の発売時には既に活動休止が決定していたこともあり、大ヒットを記録した。
ジャケットには異国の少女が一人、一面に咲き広がるひまわりの中でボレロの代名詞でもある小太鼓(スネア)を叩いている写真が使われている。メンバー以外の人物が起用されたのは初めて。
前作の『深海』に収録されたシングル曲が「花 -Mémento-Mori-」と「名もなき詩」の2曲のみで(後に「マシンガンをぶっ放せ」は後発シングルとして出ている)、それまでに発売されていたシングル曲のほとんどが未収録となっていた為か、このアルバムではそれまでの未収録だった4曲に加えてリードシングル曲の「Everything (It's you)」を加えている。シングル曲以外では「タイムマシーンに乗って」、「傘の下の君に告ぐ」など社会風刺曲が多い。
発売前に一部雑誌には「青盤(前作『深海』)」と「赤盤(本作『BOLERO』)」による2枚組という情報も流れた経緯がある。『深海』と同時期に桜井の中では出来ていた曲もあり、あえて『深海』にはイメージ的に入れなかった曲もあるらしく、対になっている面もある。当時の雑誌のインタビューで桜井は「(『深海』と『BOLERO』は)3Dメガネの青と赤のようなもの。両方揃って初めて立体に見える。」と語っていた。
プロデューサーの小林武史は「(ベスト盤的な要素のある)このアルバムはいいものなのかどうかわからない…。」とアルバムの評価を濁していたが、売り上げは『Atomic Heart』に次ぐ、Mr.Childrenとしては歴代2位の328万枚を売り上げた。オリコン史上、アルバム2作品でトリプルミリオンを達成したのは、Mr.Childrenが初めてだった。
大ヒットしたシングル曲が多かったので、当時の報道では、「ファンへの感謝の気持ち」と語っていた。