PS2用ゲームソフト「ICO」のサウンドトラック。ドラマ、映画のサウンドトラックなどを多く手掛ける大島ミチルと、ペンタゴンが音楽を担当している。 ペンタゴンの作品は効果音に近いと言えるほどのシンセによるアンビエントサウンド。それに対し、大島ミチルの作品は美しいメロディーの無国籍なサウンドが多い。中でも、TV CMにも使用された<16>は、ロンドンまで出向いてレコーディングしてきたという聖歌隊のボーイソプラノが、透明感のあるせつない世界を鮮烈に作り上げている印象的な逸品だ。(岡部啓一)